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吉成さんは指導をするのではなく、子どもたちの自主的な行動にまかせ、みんなと一緒に遊びまくる。森のなかにクラブ(ディスコ)らしきものをつくり、太陽光パネルで蓄電した電気を使ったミラーボールのもと、子どもたちと大はしゃぎしたこともある。植物の茎でタバコを吸うマネをする子どもに、大笑いする。だから吉成さんは、「おんちゃん」や「ミミズ校長」という愛称で、多くの子どもたちから慕われているのだ。
吉成さんがいま注目しているのは、森だ。森づくり体験や、森のなかで絵本を読むイベントなどを実施しているが、一歩進めて、「子どもたちのための自然エネルギーテーマパーク」を企画した。〝環境が見える〟展示オブジェを校舎や森に設置、森の動物たちに導かれながら、コンポストトイレや太陽光パネルを訪ねていくと、これからの世界で大事なことがわかってくるというストーリーで、2013年春に完成の予定だ。
「知識として知るだけでなく、遊びとして体験すると、自然や環境に対する見方や考え方が変わる。そこが大切なんです。誰も教えなくても、子どもたちは太陽光パネルをちゃんと太陽の方向に動かします。そういう体験を、もっともっと多くの子どもたちに味わってほしいのです」
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電気は太陽光パネルですべて自給、コンポストトイレの汚物は最終的に作物の栄養源に——エコを追求したモデルキャビン。宿泊施設として使用している
2013年完成予定の自然エネルギーテーマパークは、写真のような森の動物たちのオブジェに導かれて小さな旅をする仕組み
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