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94年、高知県生態系保護協会(2005年より生態系トラスト協会と名称変更)を設立した中村さんは、ヤイロチョウの生息する森を守るべく、土地の取得にとりかかる。
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中村 |
「ところが、最初に紹介してもらった土地を買い取るまでに8年もかかってしまいました。土地の持ち主は亡くなっていて、相続した家族は県外に散らばっていた。探し当てて趣旨を説明しても、『父の遺品を調べたけど八色帳という帳面はありませんでした』といわれる始末。ヤイロチョウを守るためならいかなる困難もいとわないという信念がないと、森は取得できない」
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地元の竹を使ってボランティアが完成させた観察小屋(上)。水場の周辺を整備するボランティアメンバー(下) |
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