じつは、私が「お助け!シュロの糸」を考える前からカエルが脱出するためのスロープ付きU字溝は販売されていたんです。でも、費用の面から希少なカエルを保護するために補助金が出される地域でしか普及していませんでした。「お助け!シュロの糸」は安価で手に入るうえ、シュロがあれば誰でも用意することができるのがいいところです。日本自然保護大賞で発表し優秀賞をいただいた後、山口県のコンクリート製品会社であるカワノ工業さんから連絡をもらいました。「お助け!シュロの糸」を見て一緒に開発をしたいと考えてくださったようです。いまは一緒にシュロの糸を取り付けられるU字溝を開発しています。理由ははっきりとしないのですが、「お助け!シュロの糸」は設置しておくといつの間にかなくなってしまうということがあるので、しっかり設置できる仕組みを考えています。