14年からはまず小学校で、4年生の総合学習を通じ、内藤とうがらしに親しみながら学ぶという授業が始まりました。歴史を学び、苗を栽培し、加工品をつくって販売し、年1回、新宿区の全小学校が集まって「とうがらしサミット」を開く。それを7年間続けるうちに、父兄にも次第に新宿の内藤とうがらしに関する知識が浸透してきました。
そうすると、伊勢丹や髙島屋といった商業の人たちも注目し、イベントを開催してくれるようになりました。メーカーもお菓子や調味料など、内藤とうがらしを使った商品をぜひつくらせてほしいという。いまでは毎年秋に新宿で大々的に「内藤とうがらしフェア」が開かれ、大手の老舗や百貨店はもちろん、高田馬場のバルなど、小さな店舗もみんなで応援してくれています。